連盟設立趣旨

平成14年8月 東京都と神奈川県を中心にINAS-FID(国際知的障害者スポーツ連盟)のサッカー選手権大会が開催された。日本も代表チームを送り、世界と闘かい、16チーム中10位という成績でこの大会を終えた。東京都からはこの代表チームに7名の選手を送り、日本における知的障害者のサッカー先進地域という実績を残した。

 しかしながら、イングランドやオランダなど大会の上位チームに比べ、日本の選手の、個々の技術・能力はまだまだ遠く及ばない。ヨーロッパの国々では、クラブチームが地域のスポーツの拠点となり、幼い頃から健常者も障害者も一緒にサッカーを楽しんでいる。そして、その中で障害のある人たちも育成され、国の代表として闘っている。

 私たちは、これまで東京都知的障害者スポーツ連盟のサッカー部として、大会運営や全国大会等への参加、東京都選抜チームの強化に努めてきた。しかし、今後はさらに知的障害児・者へのサッカーの振興普及、指導者の養成、そして、世界と闘うことのできる選手育成することを目標と必要がある。東京都は知的障害者サッカーの先進地域として、全国の知的障害者サッカーを牽引することを目指す。

 我々は、健常者と障害者のサッカーを通じたノーマライゼィションを目標とし、養護学校・福祉関係者だけでなく、幅広い見識を持った方々とともに東京都知的障害者サッカー連盟として組織化を図り、発足させることを決意した。

 

                                   平成14年 9月25日

                                   東京都知的障害者サッカー連盟準備委員会

           代表 小澤 通晴